英国・英中銀政策金利(6月)
このカテゴリでは、その日の気になる経済指標について触れていきます。
本日は、英中銀政策金利についてです。
英中銀政策金利とは
年間に8回行われるイギリス中央銀行(Bank of England=BOE)の金融政策会合(Monetary Policy Committee=MPC)である。
MPCは、総裁、副総裁を含む5名のイギリス中央銀行内部の委員と4名の外部委員の計9名によって構成され、多数決で決定する。
一般的に中央銀行の金融政策会合では議長である中銀のトップの意向が通る場合が殆どだが、イギリス中央銀行では、総裁が少数派に回り、意見が否定されるケースがよく見かけられる。
MPCの結果発表は基本的に木曜日。
政策金利や債券購入プログラム(量的緩和)などの決定結果だけでなく、議事趣旨が同時に発表される。
年8回のMPCのうち、半分の4回(2月、5月、8月、11月)は、同時に四半期インフレ報告が行われ、発表後、総裁による記者会見が行われる。
また、この4回の回をスーパーサーズデーと呼び、主要な金融政策の変更はこの回に行われる事が多い。
過去の英中銀政策金利について
source: tradingeconomics.com
2018年8月の回で0.25ポイントアップの0.75%になった。
当時のイギリスのインフレ率は2.7%と高かったため、政策金利を上げることで、景気回復を図ったことが確認出来る。
今回の英中銀政策金利の結果について
今回の発表では、事前予想の0.75%と同様の結果となった。
2018年8月から8回連続で同様の数値となっている。
結果的には、MPC全会一致で金利据え置きという結果になったが、
今後の景気の見通しを考慮すると、数年にかけて利上げをしていく必要があると示唆している。
そんな中、金利が据え置きとなった為、
発表直後はGBPの上げ幅は縮小していたが、じりじりと上昇していき
過去にレジスタンスとなった1.2725付近を抜けた。
また、今後の値動きをオーダーから読み取ると、
上は売りが厚く1.2745より上に上昇すると考えている市場参加者が多い事が伺える。
また、1.2765の上に逆指値の買いが厚く、この水準まで上昇すると、