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ドイツ・IFO景況感指数

このカテゴリでは、その日の気になる経済指標について触れていきます。

本日は、ドイツのIFO景況感指数についてです。

 

 

 

IFO景況感指数とは?

ドイツ五大研究所の1つである、IFO経済研究所(Information and Forschung)が、全ドイツの約9,000社を対象にアンケート調査を行い作成する景況インデックス。

 

ドイツ国内の製造業、建設業、卸売業、小売業などを対象に、現況と半年後の期待について5段階評価でアンケートを実施。

現況指数、期待指数も同時に発表され、両者を基に総合指数が算出される。

算出に際して、現行の基準年である2015年の数値を100とし、それよりも上か下かで現行と半年後の景況感を推定する。

 

ユーロ圏有数の経済規模を誇るドイツの景況感は、ユーロ圏の景況感にも大きな影響を及ぼし、事前予想よりも高い結果となれば、ユーロにとって買い材料となり、事前予想よりも低い結果となれば、ユーロにとって売り材料とされる。

 

また、ZEW景況感指数と比較すると、発表が一週間程度遅いものの、調査対象が多い分、正確性に優れているとされている。

 

今回のIFO景況感指数の結果について


source: tradingeconomics.com

今回の結果は、事前予想の97.4に対して据え置きという結果になった。

貿易を巡る緊張が製造業を圧迫する中で、ドイツ企業の景況感が6月にいっそう落ち込んだ。

結果としては、2014年後半以来の低水準であり、期待数値も悪化した。

 

サービス業や、消費は概ね好調であり、失業率も過去最低水準、インフレも抑制されているドイツ経済であるが、なぜIFO景況感指数が低下しているのか見てみると、大きな影響を及ぼしているのは、製造業である。

 

世界的な貿易摩擦、主要輸出国である中国の経済減速、忍び寄るイギリスのEU離脱、自動車業界の構造変化などが、製造業に大きな打撃を与えている。

その為、ドイツ経済が圧迫され、IFO景況感指数が悪化したと考えられる。

 

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IFO景況感指数発表直後のEURUSD

また、IFO景況感指数発表後のEURUSDを見てみると、現景況指数および、期待指数の双方が悪化したものの、横ばいの推移となった。